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難しい国 [読書]


「世界」とはいやなものである~極東発、世紀をまたぐ視点

「世界」とはいやなものである~極東発、世紀をまたぐ視点

  • 作者: 関川 夏央
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2003/07/29
  • メディア: 単行本


昨日からの続き、
関川夏央の『「世界」とはいやなものである』です。

実は、ベトナム、台湾、中国、モンゴル、韓国、北朝鮮に
ついての記述が半分以上を占めます。

韓国に関しては、ほかに著作も多く、日韓文学シンポジウムなどにも
かかわっていた著者。
ただ韓国の熱い民族主義については・・・。

以下、北朝鮮の拉致に関しての記述からの引用。
さらにわたしは、韓国の同義的責任ということを考えざるを得ないでいる。これは実は韓国にとっては本質的な課題である。 略 韓国は民族主義を標榜してきた。いまもしている。同一民族はすべての同盟国に優先する、とか、コリアはひとつだ、とかいってきた。いまも声は低いが、そういいつづけている。ならば北朝鮮の犯罪は民族の犯罪である。北朝鮮の病は韓国の病である。 少なくとも、北朝鮮を「わがことのように恥じ、憂う」センスなしの民族主義などあり得ない。

韓国の熱いナショナリズムには驚かされることが多く、
それ自体、悪いことではないのかもしれません。
しかし都合が悪いことに目をつぶっているきらいは確かにあるような。
ただし、あまりこういうことを言うのもなんですが、
この国から民族主義をとったら
何が残るのだろうという気がしないでもありません。
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コメント 3

castanha

タイトルや内容に反して、かわいい表紙の本ですね(^^♪

愛国心、外国人(西欧系)と接する機会があると、みなさん、お持ちだな~と感じます。
自国を愛しているし、よく理解している・・・と同時に無知な自分が恥ずかしくなります。
でも、これらの愛国心はもっとスマートなもので、アジア各国、とくにご近所国の泥臭さは感じないです。
遅れている・・・だけなら、いつか追いついてきてくれるでしょうが、次元の違いを感じると閉口してしまいます((+_+))
日本人にも居ますよね。
程度の低い人は。
幸い、身の回りにいないので忘れているけど、どこの国にも、その種の人は存在して、その比率の問題か?なんて思うこともあります。
by castanha (2009-10-12 14:49) 

どらっち

いい面、悪い面、両方をきちんととらえて、客観的に
自分の国を観る事が出来たらなと思います。
日本にいたときは、自分にそんな愛国心があるとは
思わなかったし、特に日本について思う事はなかった
けれども、日本の事を笑われる?と、腹立ちますから、
それなりに愛国心はあるんだなと再認識したりして。
by どらっち (2009-10-13 03:35) 

chicory

★castanhaさん、こんにちは。
そうなんですよ。なんか装丁はかわいいんです。
愛国心はあって当然だし、他国を貶めたりしなければいいですよね。
ただ、国じゃなくて民族を愛するってのがどうなのかなという気もしないでもないです。さらに韓国の場合は、反日がデフォルトでもともと熱狂的な国民性もあいまって、標的にされる日本としては、ややうっとおしいんですよね(すみませんね、韓国の方)。

★どらっちさん、こんにちは。
なかなか客観的に自国を見ることって
難しいですよね。
私は海外旅行に行くたびに、日本がいいか悪いかは
おいといて、自分には日本が暮らしやすいなぁと思います。
自分以外のものを尊重してはじめて、
自分も愛せるってのは、あるかも。
by chicory (2009-10-13 17:58) 

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