源氏物語の現代語訳、いろいろ [読書]
源氏物語は、日本で最も有名といってもいいくらいの「小説」ですが、
原文を読み通した人は少ないのではないでしょうか。
もちろん、私も原文に挑戦などつゆほども思っていませんが、
今、田辺聖子訳の「新源氏物語」を読んでいます。
思えば、最初に読んだ訳本は谷崎潤一郎訳。
確か中央公論社のもので箱入り薄紙付き美麗装丁で、
汚れた手では決して触れず、箱から出すのに思わず
姿勢を正したくなるような麗々しい本でした。
こういう立派な本を中学生の私が買えるわけはなく、
家の本棚にあった母の本を読ませてもらっていたのです。
しかし、正確に言うと「読んだ」とは言えず、
空蝉のあたりで早々と挫折しています。
だってー。読みづらいだものー。現代文なのに古文みたいなんだものー。
でも、系図や挿画はうっとり眺めまていました。
↑こちらは文庫本版。でも挿画は表紙の挿画はいっしょです。なつかしー!
高校に入って古文の勉強も兼ねて再挑戦。
これまた家にあったので与謝野晶子訳を読んでみました。
勉強のために読み始めたのに、思いのほか夢中に。
歌の部分はさっぱり解釈できませんでしたが、面白かったですねー。
しかし、角川のこの装丁はひどすぎませんか。軽い怒りを覚える。
さらに。友達が円地文子訳を持っていたので、
私の与謝野晶子訳(と言うか母のですが)と交換して読みました。
源氏物語だけ、勉強熱心。というか、もはや勉強じゃないし(笑)。
円地源氏が最もスタンダードで、読みやすいかもしれません。
当時の私たちのように高校生が古文の副読本にするには
円地訳がお勧めです。
そしてはるか時間がたって20代のときに橋本治の
源氏にも手を出したのでした。
「窯変」しているので、ずいぶん原文からは離れていますが、
不思議とムードがありました。
くだくだしくねっとりしていながら、人間らしい源氏でした。
そして今、読んでいるのが田辺聖子の「新源氏物語」。
なんと冒頭の「桐壷」「帚木」がないんですよ!
田辺聖子、やるなー。
これで現代語訳の源氏を通読するのは4回目になります。
私ったら、よく読むなぁw
原文を読み通した人は少ないのではないでしょうか。
もちろん、私も原文に挑戦などつゆほども思っていませんが、
今、田辺聖子訳の「新源氏物語」を読んでいます。
思えば、最初に読んだ訳本は谷崎潤一郎訳。
確か中央公論社のもので箱入り薄紙付き美麗装丁で、
汚れた手では決して触れず、箱から出すのに思わず
姿勢を正したくなるような麗々しい本でした。
こういう立派な本を中学生の私が買えるわけはなく、
家の本棚にあった母の本を読ませてもらっていたのです。
しかし、正確に言うと「読んだ」とは言えず、
空蝉のあたりで早々と挫折しています。
だってー。読みづらいだものー。現代文なのに古文みたいなんだものー。
でも、系図や挿画はうっとり眺めまていました。
↑こちらは文庫本版。でも挿画は表紙の挿画はいっしょです。なつかしー!
高校に入って古文の勉強も兼ねて再挑戦。
これまた家にあったので与謝野晶子訳を読んでみました。
勉強のために読み始めたのに、思いのほか夢中に。
歌の部分はさっぱり解釈できませんでしたが、面白かったですねー。
しかし、角川のこの装丁はひどすぎませんか。軽い怒りを覚える。
与謝野晶子の源氏物語〈上〉光源氏の栄華 (角川ソフィア文庫)
- 作者: 与謝野 晶子
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2008/04
- メディア: 文庫
さらに。友達が円地文子訳を持っていたので、
私の与謝野晶子訳(と言うか母のですが)と交換して読みました。
源氏物語だけ、勉強熱心。というか、もはや勉強じゃないし(笑)。
円地源氏が最もスタンダードで、読みやすいかもしれません。
当時の私たちのように高校生が古文の副読本にするには
円地訳がお勧めです。
そしてはるか時間がたって20代のときに橋本治の
源氏にも手を出したのでした。
「窯変」しているので、ずいぶん原文からは離れていますが、
不思議とムードがありました。
くだくだしくねっとりしていながら、人間らしい源氏でした。
そして今、読んでいるのが田辺聖子の「新源氏物語」。
なんと冒頭の「桐壷」「帚木」がないんですよ!
田辺聖子、やるなー。
これで現代語訳の源氏を通読するのは4回目になります。
私ったら、よく読むなぁw
わぁ、源氏物語だけでこんなにいっぱい訳されたものがあるんですねぇ!
知らなかったです・・・
私は、ただ今「活字読みたくない」時期が長く続いております(^^;
そのワリには次に読む本、って結構買いだめしてるんですけどね。
by tubasa (2010-04-02 00:55)
かつて瀬戸内寂聴さんの源氏物語1巻を買っただけで満足して、全然読まなかったのですが、いつの間にか母が買いそろえており、いつか読まなきゃーと思っています。現代語訳だと、とても楽しめるそうですね。田辺聖子さんのは、一度オーソドックスなものを読んでからの方が良さそうかな(笑)。
それにしても、こんなにいろんな方が訳していたとは知りませんでした。
by ミホ (2010-04-02 09:43)
☆tubasaさん、こんにちは。
巷にはもっともっといろんな訳本があると思いますよー。
原文で読めればもっといいんでしょうが、
今の日本人にとってはほとんど外国語みたいなものですからね。
ゆくゆくは読みこなしたいという野望はあるんですが。
☆ミホさん、こんにちは。
お母さん世代というのは、源氏物語が好きなんでしょうかねー。
でも日本人なのに、同じ国の小説を訳文でしか読めないのは
ちょっと残念なのかもしれませんね。
たしかダンテの「神曲」は、
今のイタリア人でもフツーに読めるらしいですよ。
by chicory (2010-04-02 21:06)
私は学生時代に田辺聖子さんと円地文子さんの訳を読みました。
どちらも楽しく読んだ記憶がありますが、
どちらかといえば、やはり円地さん派でした!
by しょこりん (2010-04-02 21:10)
私は田辺さん派かもしれません。
うちの高校では、一部の女子の間で、源氏物語ブームが起きてました。
懐かしいなー。
by chicory (2010-04-03 12:37)
なかなか手を出せない「源氏物語」けれど…こういうちょっと読みやすそうな本もあるんですね。しかもこんなに…! 長い歴史残ってきたお話だから、きっと読み始めるとハマってしまうんだろうな…。
by うさ (2010-04-05 08:18)
自分でもこんなに現代語訳を読んでいるのが(谷崎源氏は読んでませんが)、意外でした。
あ、ちなみに読みやすいのは田辺聖子です。瀬戸内寂聴訳も読みやすそうな予感がします♪
by chicory (2010-04-05 10:49)