ほっこり ぽくぽく 上方さんぽ [読書]
最近、田辺聖子ばっかり読んでおります。
小説より随筆に偏ってますが。
これは、大阪を中心に、京都、熊野(和歌山)、奈良、神戸
などなどを巡り歩いた連載をまとめたもの。
冒頭の織田作(織田作之助)をはじめ、
庄野潤三、阪田寛夫など大阪の文人への言及も勉強になります。
何度も大阪へは行ったことがあるけど、この本で
触れられていた適塾(緒方洪庵の)には、行ったことなかったなぁ。
担当編集者や、大阪のおっさんとの掛け合いも軽妙で、
タイトル通り、ほっくり、ぽくぽく、なごやかに、楽しく読めますが、
なんといいますか、うまいですな。おせいさん。
へー、ほーと感心しながらも、おもろいなぁと
ほいほい読めるのは、おせいさんの筆の力なんですよね。
坪内祐三の本で、大阪モダニズムについてふれたものがありましたが、
東京に比べると、大阪の文化文人についての本は少ないかもしれませんね。
東京に住んでいるから目にしないだけかな?
関西嫌いという人でも、読めばちょいと大阪が好きになるかもしれません。
先日の「人生はだましだまし」も惹かれましたが、今回のもよさげですね〜。>田辺さん
chicoryさんのブログを読んでいると、あれもこれも読んでみたくなって、目移りしちゃうんですよね(笑)。
by うさ (2009-06-30 00:18)
その土地にまつわる、歴史や文化の話を楽しく読ませてくれるのが、さすが田辺聖子という感じです。
「人生はだましだまし」は短いし、より読みやすいですよー。
by chicory (2009-06-30 11:35)