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ウェストレイクのバッド・ニュース [読書]


バッド・ニュース (ハヤカワ・ミステリ文庫)

バッド・ニュース (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ドナルド・E. ウェストレイク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 文庫


面白かった! 
ニューヨークの泥棒、ドートマンダーが主人公のシリーズの一作。
しかも!帯には「史上もっとも不運な泥棒がついに完全犯罪に成功
(まったくの嘘ではありません。念のため)」
という惹句が!
そう、いつだってドートマンダーは見かけによらず、賢いんです。
彼は詐欺や泥棒の巣窟にいるのに、決して騙されないんです。
しかし、彼の業界でだまされないだけでは、もうからないので、
同居人のメイがスーパーのレジ係をすることで糊口をしのいでいるわけです。

話の筋は、墓を掘ったり、埋めたり、動かしたり、動かさなかったり、
動かされそうになったり、元に戻したりととても説明できませんが、
みんな真剣なのにてんやわんや。
ちょっと長いけど、なかなか面白かったです。
最初から最後までにやにやしながら、読みました。

どうやら、この後にもウェストレイクはドートマンダーシリーズを
書いているようなので、邦訳を望みます。
このスラングに満ちたシリーズを、私が英語で楽しめるとは思えません。ぜひ、よろしく。
テレビや映画で笑わせてくれるものはたくさんあるけど、
本で笑わせてくれるというのは、そうそうありません。

最後にバッドニュース。
あとがきで、「一番のいい知らせは、ウェストレイクがあなたと同時代に
生きてることである」と結ばれていますが、
ああ、今年1月に亡くなってしまったウェストレイク・・・。
本当に残念です。

個人的に好きなドートマンダー・シリーズは、「逃げ出した秘宝」なんだけど、
アマゾンで出てこないので、代わりに以下2作を。
「ホット・ロック」が映画化されたとき、ドートマンダーをあのハンサム、
ロバート・レッドフォードがやったのが驚きです。しかもハンサム全盛期の、ですよ。
ドートマンダーのことは好きですが、あんなにかっこよくありません(笑)。
だって今で言うなら、ブラッド・ピットがドートマンダーをやるようなもんでしょ。
絶対、ありえない。

ホット・ロック (角川文庫)

ホット・ロック (角川文庫)

  • 作者: ドナルド・E. ウエストレイク
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 文庫



最高の悪運 (ミステリアス・プレス文庫)

最高の悪運 (ミステリアス・プレス文庫)

  • 作者: ドナルド・E. ウェストレイク
  • 出版社/メーカー: The Mysterious Press
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 文庫


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コメント 7

ミホ

本も映画も知らなかったのですが、面白そうなストーリとキャラクターですね。Amazonのレビューを思いっきり読んでしまいまいした(笑)。表紙も可愛いし、ちょっとチェックしてみたいと思います。
by ミホ (2009-03-15 12:27) 

tubasa

おもしろそうな本ですねぇ。
今度本屋さんに行ったらぜひチェックしてみたいと思いまーす。
by tubasa (2009-03-15 14:20) 

ICEMAN

chicory さん
おひさしぶりです。( ^-^)ノ
chicory さんは、ほんとに凄い購読されているのですね!
自分にはなかなかできません( ̄― ̄)ゞ ポリポリ
どうも活字が多いが苦手で…(。´ω`;)A ふきふき
でも、chicory さんの読んだ解説や感想などを読むと…
ちょっと気になっちゃいます!が、しかし…
実際に手に取って読む勇気がないです(●^∀・●)ヾえへっ!!
ソネくじ頂いて行きますぅ~
by ICEMAN (2009-03-15 16:52) 

はるちー

私もこの本も映画も知りませんでした~。
おもしろそうですね。
旅行するときに持っていきたい1冊です。
最近、雑音が気になって電車のなかでは小説などを集中して読めなくなっています……。お風呂に入りながら読むのが一番集中できます。
by はるちー (2009-03-15 17:56) 

chicory

☆ミホさん、こんにちは。
やや長めですが、笑えると思います。けっこう好きな作家だったので、亡くなってしまって残念です。表紙はドートマンダーシリーズにしては異例にかわいいですね・・・。

☆tubasaさん、こんにちは。
ハリウッドのコメディがお好きならぜひ。
ウェストレイクって、実は別名でハードボイルドも書いてますが、これはコメディです♪

☆ICEMANさん、こんにちは。
いえいえ、決して読書量は多くないですよ(特に最近は)。
でも、活字に対して抵抗を感じたことはあまりないですね。
て言うか、抵抗を感じるくらい、読み応えのあるものを
読まないといけないなーと思ってます。

☆はるちーさん、こんにちは。
映画や舞台もそうですが、
本も、泣かせるより、笑わせる方が難しいんだろうなぁ、と思います。
笑える本を書く作家という意味では、ほんとに貴重な人材でした(涙)。
私は、昔にもまして電車の中では爆睡のあまり、本が読めません。
そのせいで読書量が減っている気がします。。。
by chicory (2009-03-16 00:32) 

はちゃぷ

chicoryさんは、いつも本当にすてきな本を紹介してくださいますね!
すぐに読んでみたくなりました!
また本屋通いが始ってしまいそうです。
by はちゃぷ (2009-03-16 13:26) 

chicory

おお、おほめいただいて恐縮です。
でも、本をゆーーっくり読めるような時間とココロの余裕が欲しいですよね・・。
今の私の夢は、南国の海辺でビーチパラソルのもと、あくびしながら本を読むことです。
by chicory (2009-03-17 02:09) 

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