ミステリー作家追悼

ドナルド・Ｅ・ウエストレイク、死んでしまったんですね。
ショックです。

ミステリー界では、「悪党パーカー」シリーズの方が、有名なのかもしれませんが、
私は彼のユーモアもののほうが好きでした。
笑える小説って、あまり評価が高いものではありませんが、私は大好き。
読んで笑えるって、なかなかないんですよね。
有名なのは、ロバート・レッドフォードが主演した「ホットロック」の、
変な泥棒ドートマンダーシリーズ。

ホット・ロック (角川文庫)

• 作者: ドナルド・E. ウエストレイク
• 出版社/メーカー: 角川書店
• 発売日: 1998/09
• メディア: 文庫

主人公の泥棒、ドートマンダーは頭は悪くないんですが、
仕事は常にうまくいきません。
周囲に愛すべきおバカさんがあふれていて（敵味方かかわらず）、
笑わせてくれます。

踊る黄金像 (ミステリアス・プレス文庫)

• 作者: ドナルド・E. ウェストレイク
• 出版社/メーカー: ミステリアスプレス
• 発売日: 1994/06
• メディア: 文庫

「踊る黄金像」はドートマンダーシリーズではありませんが、
「運び屋」とういかがわしい職業のニューヨーカーが主人公。
南米のある国で盗まれた黄金像をめぐるすったもんだの争奪戦が、
ニューヨークで繰り広げられます。
ニューヨークに行ったことのある方は、行ったことのある場所が
随所に出てくるはずなので、楽しめると思います。
スラップスティックって、映像じゃなくて、文章でも、できるんだと
感動まで覚えた私はマニアすぎるでしょうか。

映画化作品も多く、上のＡＦＰニュースの写真も
ウエストレイクじゃなくて（と言うかご本人の顔ってどんな？）、ジョン・キューザック。
脚本を書いた「グリフターズ」に出演していたからかしらん。
この映画もなかなか面白かったです。

グリフターズ [DVD]

• 出版社/メーカー: パイオニアLDC
• メディア: DVD

気づいていませんでしたが、邦訳された最新作はこちら？

バッド・ニュース (ハヤカワ・ミステリ文庫)

• 作者: ドナルド・E. ウェストレイク
• 出版社/メーカー: 早川書房
• 発売日: 2006/08
• メディア: 文庫

これ、絶対買おう。

ミステリマガジンでドナルド・Ｅ・ウェストレイクの
追悼特集、やってくれるかしら？やってくれるよね。
邦訳されてない作品も多いのが残念。
なにげに筋が混み合ってるし、スラングが多いし、
私の英語力で原書を読みこなせそうにないので、ぜひ追悼企画として
邦訳作品を出してほしいものです。

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先月は、ジョン・アップダイクも亡くなってます。
「走れウサギ」はしみじみいい本だった・・・。

タグ：ミステリー ドートマンダー ウェストレイク

コメント 2

国内の軽い小説ぐらいしか読んだことがないので、海外の作家を
知らないんです。なので、本屋で、この原作読んでみようとか
そういうのがなくて。すごく寂しかったんですよね。たくさん本
があるのに、どれも知らなくて手が出ない状態が（＾＾；；
もちろん、フランス人作家も知らない訳で。なので、本の紹介は
とても楽しみな訳です。
亡くなられたのはとても残念ですが、特集、くまれるといいですね。
by どらっち (2009-02-15 00:32) 

私もフランス語やってるくせに、フランス人作家の本、読みませんねー。
日本でも海外文学はあまり売れないので、よほどの話題作でないと邦訳されないみたいですし。。。
ハリウッド映画好きの方なら、ウエストレイクは面白いと思います♪
亡くなったのはほんとに残念ですが、ミステリマガジンが特集してくれるのを期待してます。
by chicory (2009-02-15 12:37)