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共感する本 [読書]


本日、東京ロマンチカ

本日、東京ロマンチカ

  • 作者: 中野 翠
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2007/12/22
  • メディア: 単行本


若いころから、中野さんの本をよく読んでいるからかもしれないけど、
共感できることが多いんですよねー。中野さんのコラム集。
私もそう思ってたー!!とか
意識してなかったけど、確かにそうだ!!とか
思わずひざを打つ喜びがたくさんあります。

この本での共感ポイントをいくつか。
[ひらめき]浅田真央につて。
「顔立ちや声はおっとりしているのに、熱い闘魂を持っている」。
そのとおりです。姿かたちは可憐ですが、アスリートに欠かせない
(というか成功する人に欠かせない?)、向上心とか負けじ魂にあふれています。
しかし浅田選手のインタビューは、常に笑顔でやや天然・・・。それも魅力かしらん。

[ひらめき]市川雷蔵について。
「時代劇はこうでなくちゃ、とんでもない大悲劇が描けるところが時代劇の強みなのだ」
けっこうありえない設定もあるのに、なぜかそれが普遍性をもつときが、
あるんですよねぇ。なんなんでしょうね。それが名作ってことなんでしょうが。
雷蔵は、ただきれいなだけじゃない静かな迫力があります。
眠り狂四郎だけは好きになれないけど。

[ひらめき]原爆のおかげで終戦になった?
「広島・長崎でアッと言う間に二十数万人の一般市民―いわゆる丸腰の人々が命を奪われた。死者は単なる数字ではない。それまでの戦争ではありえなかった、まったくもって人間の尊厳を打ち砕くような殺されそうだったのだ。死にざま、苦しみ方のレベルが違う。原爆が悪魔の発明、とか人類の自殺兵器とか呼ばれるのは大げさでも何でもない」
まったくそのとおりだと思います。
やっぱり年々、原爆を恐ろしく思う気持ちが薄くなっているかもしれませんね。
核の恐ろしさを知っていないと、そもそも核の抑止力が働かないのに・・・。

[ひらめき]ブランドについて
「私はかねがね日本の女の人たちが海外ブランド物バッグに熱狂しているのが理解できずにいる。デザイン自体にたいして魅力を感じないし、値段がおそろしく高い」
私も、自分なりにかわいいものは好きなんだけど、おしゃれをブランドでくくりたくありません。
バッグ好きだけど、ヴィトンやエルメスみたいに月給みたいな値段の
バッグって私には考えられないんだけどなぁ。

[ひらめき]「女性の品格」ベストセラー
「この本は品格ある人間について書かれた本ではない。なぜなら(中略)孤立を恐れないということこそ、品格ある人間の大事な必要条件だと思うから。そしてこの本は、人びとの孤立を恐れる気持にこたえようとしている本だと思うから」
この本、読んでないのでなんともいえませんが、
中野さんがいうには「ソツなく生きたい人」に向けた本ではないかと。
ソツなく生きていたいけど、この本はまったく読む気にならないんですよね。
だからソツない人になれないんだわ。

[ひらめき]かもめ食堂
「近頃最も憤懣耐えがたく思っているのが、「かもめ食堂」「めがね」のヒットぶりだ。あんなマーケッティング臭ふんぷんの偽善的映画はない!魂のない、雰囲気だけの映画。ウブな女の子たちをだましている」
まさしく私もこの映画には激しく胡散臭いものを感じていて、
当然ながら見ておりません。しかし、そのうそくささはよく説明できず(見てないし)。
でも実際に見た中野さんが、「最も憤懣耐えがたく」とまで言っているんだから
間違いない・・・・と思います。
最近のパスコのCMも、なぜか見ていてイラッとするんですよね。

ほかにもいろいろありましたが、このくらいで。
タグ:中野翠
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