森繁と雷蔵 [映画]
昨日の夜、BSでやっていたのを録画して見ました。
もう4回目くらいですが、森繁久弥のダメな船場の若だんはんと
淡島千景のかわいらしさと美貌を堪能しました。
この主人公(森繁)、船場のぼんですが、甘ったれで仕事は見込みなし。
今でいう「ダメンズ」ですが、なんだかんだ言って、
おばはん(淡島千景)への思いは貫くんですよね。
まさに夫婦善哉。
織田作の原作も面白いです。
船場の実家から勘当された森繁が、下宿で昆布煮たりしてるんですが、
まぁ口がおごってるんで、味にはうるさい。
ほんと、男で食いもんのことに、こちゃこちゃうるさいやつに
ろくなもんはおりません。
が、またそのダメっぷりがかわいいところでもあります。
さて、船場のぼんで言えば、森繁には山崎豊子作の「暖簾」という
主演作もあります。
山崎さんは基本的にできる男しか書かないんで、
こっちの森繁はテキパキ仕事して、
本家筋から怖い嫁はん(山田五十鈴!)もらって
ひたすら頑張るのであります。
さらに、山崎豊子の船場ものでいえば、忘れがたいのが「ぼんち」。
市川昆監督と宮川一夫のカメラと主演の市川雷蔵の美貌でぐっと画面は美しい。
山田五十鈴(母役)はやっぱり怖いですが(笑)。
この主人公のぼんは、あほのふりして、実はなかなかできるやつという
複雑な役どころです。
雷蔵の映画の中では、かなり好きなほうで、単なる美男ではないところを
見せつけているわけですが、
もしかして森繁のほうが・・・?なんて気も、
「夫婦善哉」を見ていいるとおこってきました。
・・・・・でも、市川昆で森繁主演って、ありえないか?
2008-05-27 22:58
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