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フェデリコ・カルパッチョとは何者か(笑) [読書]


フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱

フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱

  • 作者: フェデリコ カルパッチョ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 単行本


小林信彦の「素晴らしい日本野球」という本は、
W.C.フラナガンというアメリカ人が書いたという設定です。
アマゾンの説明は以下の通り。
「広島カープの強さの源は〈モミジマンジュウ〉で、〈ヤキュウ〉のルーツは柳生一族にあった!自称“日本通”アメリカ人W・C・フラナガンの誤解とコジツケの処女作「素晴らしい日本野球」。そして、ソ連に占領された戦後日本の姿を描く「サモワール・メモワール」など、微妙な違和感を、大胆なフィクションをテコに極限まで拡大して笑いのめす異常発生作品群10編」

この「フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱」
木暮修氏によるW.C.フラナガン=フェデリコ・カルパッチョ
なのだと思うんですよ。
つまり木暮修(このペンネームも年代を感じますが)=フェデリコ・・・のはず。
しかし! この本、
堂々と公立図書館のイタリア文学コーナーに 鎮座していたのです。

内容は、
フェデリコという謎のイタリア人が
日本で遭遇する数々の出来事を
ドットール木暮が訳すとい体裁をとっています。

料理誌の和風スパゲティにおう吐寸前になり
(私もしょうゆ味やらしそ味のスパゲティは許しがたいと思う)、
愛車のフィアット・パンダが動かなくなっても
JAFの電話番号は知らないけれど、
ウフィツィ美術館(フィレンツェの)のなら知っているとうそぶき、
イタリアンレストラン「Buono Buono」のカタカタ表記が
「ヴォーノ ヴォーノ」なのに驚く・・・。

実は初出のエル・ジャポン連載時から愛読してました。
89年から94年の連載なので、
内容もバブルっぽく、日本が初めてイタリアンブームを迎えたころの
バタバタぶりも楽しめます。
本を読んで笑いたい人には絶対お勧めです。
面白い本はあっても、笑える本って
あんまりないですから。
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コメント 1

sol

こんにちは。フェデリコ・カルパッチョの本、私も大好きです。スノッブなテーマを相応に軽く、酒脱に仕上げるカルパッチョ氏と木暮氏のまさに掛け合いが楽しいですよね。以下、関連記事をアップしています。よろしければ見てやって下さい。

http://trinidad.blog.so-net.ne.jp/2012-09-15

http://trinidad-parallel.blog.so-net.ne.jp/2012-09-16
by sol (2012-09-16 18:46) 

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